奈良市の日中一時支援・移動支援
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はじめに
「奈良市で、少しのあいだ子どもを見てもらえるところはあるのかな」。そう思って調べはじめたお父様・お母様に向けて、奈良市のしくみをまとめました。
奈良市の日中一時支援には、重症心身障害のある方のための「重心型」という区分があります。また、移動支援でお子様が使える時間の目安も、市の手引きで決められています。この記事では、奈良市と奈良県の公式ページで確かめられたことだけを書いています。
奈良市の相談窓口
奈良市で障害福祉のサービスを使うときの窓口は、福祉部の障がい福祉課です。日中一時支援、移動支援、短期入所のどれも、ここで申しこみます。
市の手引きでは、ひとりひとりの事情については、障がい福祉課に前もって相談できると書かれています。サービスの計画づくりは、相談支援専門員がいっしょに考えてくれます。相談支援専門員については「相談支援事業所とは?障害児の探し方と選び方」でくわしく書いています。
日中一時支援
日中一時支援は、日帰りでお子様をあずかってもらえるサービスです。奈良市では、日中の活動の場所を用意するほか、ご家族のお仕事や、お世話をしているご家族の一時的な休息を支える目的で行われています。
対象は、奈良市に住んでいて、身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳などをお持ちの方で、お子様もふくまれます。うつる病気がある方や、入院しての治療が必要な方などは、状態によって使えないことがあります。
奈良市の手引き(令和7年4月)では、次のように決められています。
- 支援の種類は「標準型」「重心型(重症心身障害の方むけ)」「遷延性型」の3つ
- 使えるのは1日1回
- 使える日数は、基本は1か月4日。計画で必要と認められれば、4日をこえることもできる
- 放課後等デイサービスなどを使った日は、日中一時支援は使えない
- 家と事業所のあいだの送りむかえを使うときは、移動支援の決定も必要
移動支援
移動支援(ガイドヘルプ)は、ヘルパーが外出に付きそってくれるサービスです。奈良市では、お子様が使えるかどうかは、外出の内容とお子様の年齢で判断されます。保護者がいっしょに行くのがふつうの外出は対象外ですが、体のお世話や行動の障がいへの対応が保護者だけではむずかしいなど、特別な事情があれば認められることがあります。
お子様が使える時間の目安は、次のとおりです。
- 小学校に入る前:1か月14時間(急なときなどは36時間まで)
- 小学校に入ってから:1か月23時間(3・4・7・8月は、保護者の申し出などで36時間まで)
通学・通園・通所や習いごとのように、1年を通して続く外出には使えません。ただし、送りむかえをする人が出産・病気・介護などでどうしても送れないときは、前もって相談すれば使えることがあります。放課後等デイサービスのあと、保護者が帰るまでの時間に使うことは「あずかり」と見なされ、使えません。通学の手だてについては、「障害児の通学支援・送り迎えに使えるサービス」もあわせて読んでみてください。
料金の考え方
日中一時支援と移動支援は、サービス費の1割を払います。所得に応じて1か月の上限があり、生活保護の世帯は0円、市町村民税がかかる世帯は37,200円です。市町村民税がかからない世帯の上限は、手引きの中では確かめられませんでした。
日中一時支援のサービス費は、使った時間と種類で決まります。たとえば重心型は、4時間未満で6,000円、8時間以上で18,000円です(どちらも1割を払う前の金額)。くわしくは障がい福祉課でたずねてください。費用のしくみは「短期入所の費用はいくら?障害児の利用料のしくみ」でもまとめています。
短期入所・医療型短期入所
短期入所(ショートステイ)は、家でお世話をしている人が病気になったときなどに、短い期間、施設にお泊まりできるサービスです。申しこみは障がい福祉課です。
奈良県重症心身障害児者支援センターは、短期入所を使うときの事業所どうしの調整もしています。奈良市内や奈良県の医療型短期入所の施設は、奈良県のまとめ(「奈良県の短期入所・障害児のあずけ先まとめ」)で紹介しています。空きや受け入れの条件は時期によって変わるので、使う前に施設へ確かめてください。医療型短期入所については「医療型短期入所とは?福祉型との違いと使い方」でくわしく書いています。
医療的ケアのあるお子様へ
奈良県重症心身障害児者支援センターは、法律にもとづく「医療的ケア児支援センター」の役わりもになっています。主に医療や福祉の専門職からの相談を受けていますが、ご家族からの相談も受けて、必要な支援につないでくれます。退院して家でのくらしにうつるときのサービスの調整もしています。
なお、奈良県には訪問看護師が家で見守りをしてくれる「奈良県医療的ケア児等在宅レスパイト事業」がありますが、県の案内では、対象は県の南部・東部にお住まいの方に限られていて、奈良市は対象地域に入っていません。
医療的ケアのあるお子様のあずけ先は、障がい福祉課や相談支援専門員に相談しながらさがしていきましょう。くわしくは「医療的ケア児の預け先は?吸引や経管栄養があっても使える場所」と「医療的ケア児支援センター一覧・47都道府県の相談窓口」でも書いています。
さいごに
奈良市では、日中一時支援に重症心身障害の方むけの「重心型」があること、そして移動支援でお子様が使える時間の目安がはっきり決められていることが特ちょうです。ひとりでかかえこまなくて大丈夫です。障がい福祉課や相談支援専門員に、今の暮らしをそのまま話してみてください。
奈良県全体のあずけ先は、「奈良県のあずけ先まとめ」にまとめています。あずけさき手帖では、奈良市の施設もさがせます。
※制度や金額は、年度によって変わります。くわしくは奈良市障がい福祉課でご確認ください。
出典:
- 奈良市「奈良市地域生活支援事業(移動支援事業・日中一時支援事業)支援者のための手引き」(令和7年4月) https://www.city.nara.lg.jp/uploaded/attachment/192500.pdf
- 奈良市障がい福祉課「障害福祉サービスについて」 https://www.city.nara.lg.jp/uploaded/attachment/200267.pdf
- 奈良県重症心身障害児者支援センターの案内 https://www.city.nara.lg.jp/uploaded/attachment/195930.pdf
- 奈良県「奈良県医療的ケア児等在宅レスパイト(一時預かり)事業のご案内」 https://www.pref.nara.lg.jp/documents/19418/20260403150506.pdf