障害児の子育てに疲れたとき、相談できる場所
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はじめに
「もう無理かもしれない」「この子を育てられない」。そう感じてこのページを開いたお父様・お母様へ。まず、ここまで本当によくがんばってこられました。
重い障害や医療的ケアのあるお子様のお世話は、夜も休めず、終わりが見えないことがあります。つらいと感じるのは、あなたが弱いからでも、愛情が足りないからでもありません。それだけ大変なことを、毎日続けてきた証拠です。
この記事では、つらいときに話せる場所を、ひとつずつ紹介します。どこから連絡してもかまいません。
今すぐだれかと話したいとき
気持ちがいっぱいいっぱいで、とにかくだれかに聞いてほしいときは、電話の相談があります。名前を言わなくても相談できます。
| 相談先 | 電話番号 | 時間など |
|---|---|---|
| よりそいホットライン | 0120-279-338(無料) | 24時間 |
| #いのちSOS | 0120-061-338(無料) | 24時間365日 |
| いのちの電話 | 0120-783-556(無料) | 毎日16時〜21時(毎月10日は朝8時〜翌朝8時) |
| こころの健康相談統一ダイヤル | 0570-064-556(通話料がかかります) | 都道府県によってちがう |
「死にたいほどではないけれど、つらい」というときにも使ってかまいません。お子様やご自分の身に危険がせまっているときは、ためらわずに119番や110番に連絡してください。
子育てそのものを相談したいとき
「このままだと、子どもにきつく当たってしまいそう」「家でみるのがもう限界」。そんなときは、子育ての専門の窓口に話してみてください。
- 児童相談所 相談専用ダイヤル 0120-189-783(無料):子育ての悩みを、お住まいの地域の児童相談所に相談できます。
- 児童相談所 虐待対応ダイヤル「189(いちはやく)」(無料):虐待の心配があるときの番号です。
「自分が手をあげてしまいそうでこわい」というときも、ひとりでかかえこまないでください。どちらの番号も、お住まいの地域の児童相談所につながります。
- 市区町村の「こども家庭センター」や子育て相談窓口:2024年から、子育てのことをまとめて相談できる場所として、市区町村に作られてきています。
児童相談所に電話すると「子どもを取りあげられるのでは」と心配になる方もいます。でも、児童相談所は、ご家族を責める場所ではなく、いっしょに考える場所です。障害のあるお子様の入所や短期入所の相談も、児童相談所の大切な仕事です。
障害やケアのことを相談したいとき
お子様の障害やケアについて、くわしい人に相談したいときは、次のような窓口があります。
- 相談支援専門員(相談支援事業所):使えるサービスを組み合わせて、計画を立ててくれる人です。「もう限界です」と、そのまま伝えてかまいません(くわしくは「相談支援事業所とは?障害児の探し方と選び方」)。
- 市区町村の障害福祉の窓口:サービスの量をふやす、新しいサービスを使う、といった相談ができます。
- 医療的ケア児支援センター:都道府県などにある、医療的ケアのあるお子様とご家族の相談窓口です。
- 発達障害者支援センター:都道府県・政令市にあり、発達障害や強度行動障害のあるお子様の相談にのってくれます。
- 主治医や訪問看護師さん:ご家族の疲れも、遠慮なく伝えてください。
同じ立場の人と話したいときは、親の会やピアサポート(同じ経験をした人どうしの支え合い)もあります。地域の親の会は、相談支援専門員さんや市区町村の窓口で教えてもらえることがあります。
「休む」ための方法を知っておく
つらいときにいちばん必要なのは、まずは眠ること、休むことです。
- 短期入所(ショートステイ):お子様が施設にお泊まりし、ご家族が休めます(「短期入所と日中一時支援の違い・ヘルパーとの使い分け」、「医療型短期入所とは?福祉型との違いと使い方」)。
- 緊急の短期入所:急な病気や、ご家族が限界のときに、短い期間で受け入れてくれる場合があります。受け入れのしくみや施設は地域でちがうので、相談支援専門員さんか市区町村に「緊急で預けられるところはありますか」と聞いてみてください。
- ヘルパーや日中一時支援:数時間でも、お世話を代わってもらえます。
休むことは、レスパイトといって、制度として認められていることです(「レスパイトとは?障害児の家族が休んでいい理由」)。
施設入所も、親失格ではありません
どれだけ手をつくしても、家でのくらしが続けられないこともあります。そのときに、入所施設を選ぶのは、決して「親失格」ではありません。
お子様が、専門のスタッフのもとで安全にすごし、ご家族は会いに行ったり、お家に帰ってきたりしながら関わり続ける。そういう形の家族も、たくさんあります。お子様にとっても、ご家族にとっても、無理のない形を選んでいいのです(くわしくは「障害児入所施設とは?種類と入るまでの流れ」)。
運営者から、ひとこと
わたしは学生のころ、障害のある方が通う作業所でボランティアをしていました。その日の調子によって、かかわり方や声のかけ方を変える毎日でした。ご家族にとっては、それがずっと続きます。気持ちが休まるときはないのではないか、と感じました。
いまも、重い知的障害のある男の子を育てるママ友が、困ったり悩んだりする姿を見ています。
だからこそ、お伝えしたいです。「もう限界」と感じるのは、弱いからではありません。それだけ毎日、がんばってきたしるしです。助けを求めて、いいのです。お子様をあずけることは、親失格ではありません。お父様・お母様が休むことは、お子様を守ることにもつながります。どうか、ひとりでかかえこまないでくださいね。
さいごに
今日、このページを読んだだけでも、ひとつ前に進んでいます。全部を一人でかかえなくて大丈夫です。どこか1か所に「つらいです」と伝えるところから、はじめてみてください。
あずけさき手帖では、お住まいの地域の短期入所や施設をさがせます。少しでも休める場所が見つかりますように。
※相談窓口の時間や番号は変わることがあります。くわしくは各窓口のホームページやお住まいの市区町村でご確認ください。
出典:
- 厚生労働省 まもろうよ こころ 電話相談 https://www.mhlw.go.jp/mamorouyokokoro/soudan/tel
- 新潟県 児童相談所虐待対応ダイヤル「189」・相談専用ダイヤル https://www.pref.niigata.lg.jp/sec/kodomokatei/1356853898756.html
- 警察庁 令和7年版犯罪被害者白書 こども家庭センターの設置について https://www.npa.go.jp/hanzaihigai/whitepaper/2025/zenbun/chapter2/s2_1t04.html
- 厚生労働省 医療的ケア児支援法の改正について(令和8年8月) https://www.mhlw.go.jp/content/12201000/001740121.pdf