18歳から先のこと

障害児入所施設とは?種類と入るまでの流れ

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はじめに

「入所施設」と聞くと、少しドキッとするお父様・お母様もいるかもしれません。でも、入所施設は「家族が子どもを手ばなす場所」ではありません。お子様が安全に、専門のケアを受けながら育つための場所のひとつです。

この記事では、障害児入所施設のしくみを、できるだけやさしくまとめました。今すぐ考えていなくても、「こういう選択肢がある」と知っておくだけで、気持ちが少し楽になることがあります。

障害児入所施設とは

障害児入所施設は、障害のあるお子様が、施設でくらしながら、食事・お風呂・トイレなどの介護や、生活の練習、相談などを受けるところです。児童福祉法にもとづく施設で、身体障害・知的障害・精神障害(発達障害をふくむ)のあるお子様が対象です。障害者手帳がなくても、児童相談所などが必要と認めれば利用できます。

18歳になるまでが基本ですが、2024年4月からは、大人の生活の場への移り先がなかなか決まらない場合などに、23歳になるまで(22歳のあいだ)入所を続けられるようになりました。移り先の調整は、都道府県・政令市が中心になって進めることになっています。

福祉型と医療型のちがい

入所施設には、大きく2つのタイプがあります。

福祉型 医療型
どんなところ 生活の介護や支援が中心 生活の支援に加えて、治療や看護もおこなう
主な対象 知的障害、発達障害、身体障害などのお子様 重症心身障害児、肢体不自由のお子様、医療が必要なお子様など
医師・看護師 施設による 病院と同じように医師・看護師がいる

以前は「重症心身障害児施設」「知的障害児施設」のように、障害の種類ごとに施設が分かれていました。2012年度から、今の「福祉型」「医療型」の2つにまとめられています。今も「重心施設」と呼ばれることがあるのは、このなごりです。重い体の障害と重い知的障害がある重症心身障害児のお子様は、主に医療型が受け入れています。

入所の理由はさまざま

入所を考える理由は、ご家族によってさまざまです。

どれも、ご家族やお子様を守るための前向きな選択です。「家でみられないから」ではなく、「お子様にとって今いちばんいい場所はどこか」を考えた結果として選ばれています。

「措置」と「契約」のちがい

入所のしかたには、「契約」と「措置(そち)」の2つがあります。

契約は、保護者が施設と話し合い、利用を決める形です。多くの入所は、こちらです。

措置は、保護者がいない、虐待などで保護者との契約がむずかしい、といった場合に、児童相談所の判断で入所を決める形です。

どちらの場合も、まず住んでいる地域の児童相談所が相談の窓口になり、お子様の様子や家庭の状況を聞いて、入所が必要かどうかを判断します。

費用のしくみ

入所の費用は、世帯の所得におうじて、ひと月に払う上限が決まっています。これにくわえて、食費・光熱水費(電気・水道代など)・日用品の費用がかかります。

所得が低い世帯には、食費などの負担をへらすしくみや、医療型での医療費の負担をへらすしくみもあります。また、3歳から小学校に上がるまでの3年間は、利用料が無料になります(食費などはかかります)。ただし、具体的な金額は世帯の状況によって大きくちがうため、この記事ではのせていません。

「うちだと、ひと月いくらぐらいか」は、児童相談所や施設に聞くと、計算して教えてもらえます。利用料のしくみ全体は、「短期入所の費用はいくら?障害児の利用料のしくみ」も参考にしてください。

施設の一覧・空きのさがし方

障害児入所施設の一覧は、都道府県のホームページや、福祉医療機構の「WAM NET」でさがせることがあります。ただ、入所施設は数がかぎられていて、とくに強度行動障害のあるお子様を受け入れる施設は、空きが少ない地域が多いのが現実です。

空き状況は、ホームページだけではわからないことがほとんどです。児童相談所と相談支援専門員さんに早めに相談して、いっしょに情報を集めてもらいましょう。待っているあいだは、短期入所(ショートステイ)をつかって、お子様が施設の生活になれていくのもひとつの方法です(「短期入所と日中一時支援の違い・ヘルパーとの使い分け」、「強度行動障害でショートステイを使うには?受け入れのコツ」もどうぞ)。

さいごに

入所施設を考えることは、お子様をあきらめることではありません。お子様の安全と、ご家族のくらしの両方を守るための、大切な選択肢のひとつです。迷ったら、まずは見学や相談だけでも大丈夫です。

あずけさき手帖では、お住まいの地域の短期入所や施設をさがせます。

※制度や費用は、年度や都道府県・市区町村によって変わります。くわしくは児童相談所やお住まいの窓口でご確認ください。

出典:

お住まいの地域のあずけ先をさがす →都道府県や、お子様に必要なケアからさがせます