強度行動障害でショートステイを使うには?受け入れのコツ
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はじめに
自分をたたく、物をこわす、大きな声が止まらないなどの行動が、とても多く起こり、特別な支えが必要になっている状態を「強度行動障害」とよびます。
強度行動障害のあるお子様は、受け入れてくれるあずけ先が特に少ないといわれています。問い合わせても断られ、つらい思いをしたお父様・お母様もいらっしゃると思います。この記事では、探し方と、受け入れてもらうためのじゅんびをまとめました。
使えるあずけ先
- 短期入所:強度行動障害の支援に取り組む施設を探す
- 日中一時支援:少人数で、静かに過ごせる場所がある事業所を探す
- 行動援護:強い行動があるお子様のお出かけに、専門のヘルパーが付きそう
- 居宅介護:家でのお世話を手伝ってもらう
施設のホームページに「強度行動障害の支援」「行動障害の研修を受けた職員」などの記載があるかが、ひとつの目安です。
受け入れてもらうためのじゅんび
施設が受け入れをためらう理由の多くは、「どう支えればいいか分からない」という不安です。お子様のことを具体的に伝えると、受け入れの道が開けることがあります。
- どんなときに、どんな行動が出やすいか(音、人の多さ、予定の変更など)
- 行動が出る前のサイン
- 落ち着くための方法(静かな場所、好きな物、決まった声かけなど)
- 家でうまくいっている工夫(絵カード、予定表など)
- 苦手な場面と、さけたほうがよいこと
これを「サポートブック」にまとめておくと、どの施設でも伝えやすくなります。
断られたときは
- 相談支援専門員に、ほかの候補を一緒に探してもらう
- 市区町村の窓口に、受け入れ先が見つからないことを伝える
- 「お泊まり」がむずかしければ、まずは短い時間の利用から相談する
受け入れ先が見つからないことは、ご家族の責任ではありません。地域の課題として、窓口に声を届けることも大切です。
18歳のあとも見すえて
強度行動障害のある方は、大人になってからの暮らしの場も見つかりにくいといわれています。子どものうちから、短期入所などで「家以外で過ごす経験」を少しずつ重ねておくと、将来の選択肢が広がることがあります。
行動援護というサービス
行動援護は、強い行動があるお子様が出かけるときに、専門の研修を受けたヘルパーが付きそうサービスです。国の制度(障害福祉サービス)です。ヘルパーは、移動の付きそいだけでなく、外出中に起こりそうな危険をさけるための手助けや、トイレ・食事の手助けもします。
使えるかどうかは、聞きとり調査の「行動関連項目」(12項目)の点数がもとになります。大人は「障害支援区分3以上で、行動関連項目の合計が10点以上」が条件です。お子様の場合は「これに相当する支援の度合」とされています。たとえば神戸市は、18歳未満は行動関連項目の合計が10点以上で、小学生以上のお子様が対象と案内しています。
くわしい条件や、近くに事業所があるかは、市区町村の窓口でご確認ください。移動支援とのちがいは、「移動支援は何歳から使える?障害児の条件と申しこみ方」でまとめています。
受け入れ先が見つからないとき
何か所に問い合わせても見つからないときは、ご家族だけで探しつづけず、「見つからない」こと自体を相談しましょう。
- 相談支援専門員や市区町村の窓口に、断られた施設と、その理由を伝える
- となりの市や、県内の少しはなれた施設も候補に入れる
- お泊まりがむずかしければ、行動援護や日中一時支援など、ほかのしくみを組み合わせる
また、2024年度の国の報酬改定で、強度行動障害のある方の状態が悪くなったときに、専門の人(広域的支援人材)が事業所をたずねて、職員といっしょに支援を考えるしくみ(集中的支援)ができました。始まった時期や進み方は都道府県によってちがうので、窓口で聞いてみてください。
断られたときの進め方は、「あずけ先がない・断られたときにできること」でくわしくまとめています。
さいごに
強度行動障害のあるお子様と暮らす毎日は、とても大変です。ご家族だけでかかえこまずに、使える支えを少しずつ増やしていきましょう。
あずけさき手帖では、強度行動障害に関する記載がある施設を探せます。