あずけ先の種類と使い方

レスパイト入院とショートステイの違い・どちらを使う?

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はじめに

人工呼吸器やたんの吸引など、医療的ケアのあるお子様を育てていると、「少しだけでも、ぐっすり眠りたい」と思う日があると思います。そんなときに名前を聞くのが「レスパイト入院」と「ショートステイ(短期入所)」です。

どちらも、お子様をしばらくあずけて、ご家族が休むためのしくみです。でも、使う制度や手続き、費用の考え方がちがいます。この記事では、そのちがいと、ご自宅に看護師さんが来てくれる「在宅レスパイト」についてもまとめました。

レスパイトそのものの考え方は、「レスパイトとは」でくわしく書いています。

レスパイト入院とは

レスパイト入院は、ご家族の休息のために、お子様が病院に短いあいだ入院することです。「レスパイト」は「ひと息つく」という意味です。

ただ、「レスパイト入院」という名前の、全国で同じ一つの制度があるわけではありません。じっさいには、次のようにいくつかの形があります。

同じ「レスパイト入院」という言葉でも、病院や地域によって中身がちがう、と考えておくと安心です。

ショートステイ(医療型短期入所)とのちがい

レスパイト入院 ショートステイ(医療型短期入所)
もとになる制度 医療保険や、都道府県・市の事業など、病院や地域でちがう 障害福祉の制度(障害者総合支援法)
受給者証 いらないことが多い(事業によっては登録が必要) 市区町村の受給者証が必要
場所 病院の病棟 病院や、医療型の施設
費用の考え方 医療保険の自己負担など。子どもの医療費助成などで軽くなることがある 福祉サービスの利用者負担(所得に応じた上限あり)と食費など
日数 病院や事業ごとに決まっている 市区町村が決めた日数の範囲で使う

医療型短期入所のくわしい使い方は「医療型短期入所とは?福祉型との違いと使い方」、費用のしくみは「短期入所の費用はいくら?障害児の利用料のしくみ」をご覧ください。

期間や費用は、病院や地域でちがいます

いくつか例を見てみます(2026年11月時点の公式ページより)。

このように、対象の年齢、日数、回数、ご家族が払うお金は、病院や地域によって大きくちがいます。おむつや着替えを持っていく、ご家族付きそいの体験入院が必要、などの決まりも病院ごとにあります。

「保険は使えますか」「1回で何日まで泊まれますか」「自分で払うお金は何がありますか」は、申しこむ前に病院に直接たしかめてください。

在宅レスパイトという方法もあります

「お子様を外にあずけるのは、まだ心配」というご家族には、「在宅レスパイト事業」があります。訪問看護の看護師さんがご自宅に来て、そのあいだ医療的ケアを代わってくれるしくみです。お父様・お母様は、ねむる、買い物に行く、きょうだいと出かけるなどの時間にできます。

これも市区町村や都道府県の事業なので、内容はまちまちです。

地域の例 1回の時間 1年に使える時間
東京都文京区 2〜4時間(30分単位) 288時間まで
栃木県 1時間以上(30分単位) 48時間まで
大分市 市の案内でご確認ください 100時間まで(始めた月によって少なくなる)

多くの場合、ふだんから保険の訪問看護を使っていることが条件になります。お住まいの地域にこの事業があるかは、市区町村の障害福祉の窓口や、医療的ケア児支援センター(「医療的ケア児支援センター一覧・47都道府県の相談窓口」)で聞いてみてください。

できる病院の見つけ方

どれも数が少なく、はじめての利用までに事前の診察や体験入院が必要なことが多いです。困ってから探すと間に合わないことがあるので、元気なうちに一度使っておくと安心です。

さいごに

レスパイト入院、ショートステイ、在宅レスパイト。名前はむずかしく見えますが、どれも「ご家族が休むため」のしくみです。いくつかを組み合わせて使っているご家族もいます。主治医や相談支援専門員と相談しながら、ご家族に合う形を見つけてください。

あずけさき手帖では、医療型短期入所など、医療的ケアに対応したあずけ先を地域から探せます。

※制度や日数、費用は、病院や都道府県・市区町村、年度によって変わります。くわしくは病院やお住まいの窓口でご確認ください。

出典:

お住まいの地域のあずけ先をさがす →都道府県や、お子様に必要なケアからさがせます