障害児の預け先はいつから?年齢ごとのじゅんび地図
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はじめに
以前、障害のある方が暮らす施設で、毎日の生活のお手伝いをさせていただいたことがあります。
同じ場所には、子どもの施設もありました。こんなにたくさんのお子様が、お父様・お母様のもとをはなれて暮らしているんだ。そう知って、とてもおどろいたのを今も覚えています。そして、このお子様たちを家でずっと見つづけるのは、本当に大変なことだとも感じました。
それから何年もたった今、身近なお母様からも同じ悩みを聞きます。重い知的障害のある男の子を育てているお母様です。
子どもの発表会の日、だれかが息子さんを見ていなければなりません。お父様かおじいさま・おばあさまにお願いすると、その人は会場で見ることができません。ヘルパーさんにお願いしようとしても、なかなか見つからない。家族の大切な日なのに、だれかががまんをしなければならないのです。
あずける先は、「どこでもいい」わけではありません。安心してまかせられる場所を、あわてずに選べるようにしておきたい。それが、このサイトをつくった理由です。
「いつかはあずけ先が必要になる。でも、いつ何をすればいいのか分からない」。そう感じているお父様・お母様は、たくさんいらっしゃいます。
あずけ先は、困ったその日に見つかるものではありません。短期入所(お泊まり)は、受給者証の手続きや見学、体験の利用をしてから使えるところが多いです。医療的ケアがあるお子様は、事前の診察が必要なこともあります。入所の施設は、空きを待つこともあります。
だからこそ、「早めに小さく始める」ことが大切です。この記事では、年齢ごとに何をしておくとよいかを、地図のようにまとめました。
0〜2歳ごろ:相談先とつながる
- お住まいの市区町村の障害福祉の窓口を知っておく
- 医療的ケアがある場合は、都道府県などの医療的ケア児支援センターに相談してみる
- 手帳や受給者証について、窓口で話を聞いておく
- 相談支援事業所(サービスの計画を一緒に考えてくれるところ)を見つけておく
この時期は、使うかどうかより「どこに聞けばいいか」を知っておくことが目標です。
3〜5歳ごろ:日中の場所と、はじめての「あずける」
- 児童発達支援など、通う場所を見つける
- 日中一時支援など、数時間だけあずける体験をしてみる
- 短期入所を使いたい施設があれば、見学と初回の診察の流れを聞いておく
はじめてあずけるのは、お父様・お母様にとっても大きな一歩です。短い時間から、少しずつで大丈夫です。
小学生のころ:放課後の場所と、お泊まりの練習
- 放課後等デイサービスを見つける
- 短期入所で、1泊のお泊まりを体験しておく
- 外出の付きそい(移動支援)や、家に来るヘルパーを使ってみる
- きょうだいの行事や、ご家族の用事のときに使える先を、2か所以上つくっておく
「いざという時に1か所しかない」と、そこがいっぱいの時に困ります。2か所あると安心です。
中学生〜高校生のころ:18歳のあとを考えはじめる
- 18歳をすぎると、使う制度が子ども向けから大人向けに変わることを知っておく
- 卒業後の通う場所(生活介護など)を見学する
- 大人の入所施設やグループホームの見学を始める
- 20歳からの障害基礎年金など、お金の手続きを調べておく
大人の施設は、空きを待つことがあります。18歳になってから探し始めると、間に合わないことがあります。高校生のうちに見学しておくのがおすすめです。
18歳〜:大人の暮らしへ
- 子どもの入所施設は、原則18歳までです。ただし、次の暮らしの場がすぐに決まらないときなどは、23歳になるまでいられる場合があります。移る先さがしは、都道府県などが一緒に進めます
- 大人向けの短期入所・入所施設・グループホームへ移っていく
- お父様・お母様が元気なうちに、「親なきあと」のことも少しずつ考える
さいごに
あずけることは、お子様を手放すことではありません。ご家族みんなが元気でいるための、大切なじゅんびです。
あずけさき手帖では、全国の施設を、使いたい支援や必要なケアから探せます。まずは、お住まいの県のページから見てみてください。
※制度の名前や手続きは、お住まいの市区町村によってちがいます。くわしくは窓口でご確認ください。